愛犬が発熱した!原因や対処法とは?

犬の平均体温は直腸で測定し、人よりも高く37~38度前後が正常値です。人と異なり、犬はあまり熱を出すことがありません。いつもより体温が高く発熱している場合は何らかの病気の可能性が高くなります。
ここでは愛犬が発熱をしたときに考えられる原因や対処法、動物病院に行くタイミング、治療法などをご紹介します。

愛犬が発熱したときに考えられる原因とは?

 愛犬が発熱したときに考えられる原因は胃腸炎、膀胱炎、子宮蓄膿症、外傷などの「細菌感染」、パルボウイルス、コロナウイルスなどによる「ウイルス感染」、バベシア症、コクシジウム症などによる「寄生虫感染」、「熱中症」などです。
 胃腸炎は胃腸が細菌感染により炎症を起こしたことで発症します。症状は下痢、嘔吐、発熱などの胃腸障害です。胃腸炎は軽度であれば半日~1日程度の絶食で治ることがありますが、重症化すると脱水を引き起こし入院が必要になることもあります。基本的には絶食し胃や腸を休ませて、嘔吐が治まってから少しずつ消化に良いご飯を与えていきます。
 膀胱炎は膀胱が細菌感染により炎症を起こしたことで発症します。症状は頻尿や血尿、発熱、排尿時に痛みなどが見られます。膀胱炎は抗生物質や抗炎症剤を投与し治療を行っていきます。
 子宮蓄膿症は子宮に膿が溜まり元気がなくなり、食欲不振、発熱、下痢や嘔吐などの症状が見られ、治療を行わないと数日で命を落とす可能性が高い病気です。出来るだけ早く動物病院を受診し、手術で子宮を摘出する事が必要です。治療が遅れると後遺症が残ることもあり、子供を望まないのであれば早めに避妊手術をすることでこの病気を予防することができます。
 外傷で細菌感染を起こしている場合、発熱の症状が見られることがあります。傷口を清潔にし、消毒を行いましょう。犬が気にして舐めたり引っ掻いたりし傷が悪化してしまうこともあります。交通事故などによる外傷であれば骨折などをしている可能性もあります。発熱を起こしているのであれば悪化してしまっていることもありますので、出来るだけ早く動物病院を受診し、傷口の消毒や骨折であれば固定などを行ってもらいましょう。
 パルボウイルスによるウイルス感染でも発熱を起こします。パルボウイルス感染症は下痢や嘔吐、発熱などの症状が見られ、非常に感染率の高い感染症です。子犬や老犬は免疫力が低いために悪化しやすく命を落とす可能性が非常に高く、できるだけワクチン接種を行い予防しましょう。
 コロナウイルスによるウイルス感染でも発熱を起こします。コロナウイルス感染症は成犬など免疫力が高い犬には軽い下痢などで済むことがありますが、子犬や老犬などの免疫力の低い犬には下痢や嘔吐などの症状が強く現れ、特にパルボウイルスと同時に感染してしまうと更に重症化し命を落とす可能性がさらに高くなります。
 熱中症でも発熱を起こします。熱中症は短頭種に多く見られ、体温が上昇しすぎて起こり、呼吸が乱れ、発熱、下痢や嘔吐、重症化すると意識障害、最悪死に至ることもあります。暑い外だけでなく、室内で飼育していても起こる可能性がある怖い病気です。室温は26~28度、湿度も50~60%程度に設定しましょう。

愛犬が発熱したときの対処法は?

 愛犬が発熱したとき自宅でできる対処法は「出来るだけ早く動物病院を受診する」ことです。発熱の症状が見られるということは何が原因にしろ、症状が進行していることが考えられるため早く動物病院を受診し、発熱の原因となる病気を突き止めることが重要です。
 夜間や動物病院の診療時間外の時間帯は、発熱の度合いやそれ以外の症状が見られるかどうかで判断しましょう。下痢や嘔吐もひどく40度以上の発熱が見られる場合は夜間の病院を探し、受診しましょう。
 自宅で発熱を起こした場合、保冷剤をタオルなどに巻いて首や脇、内股などに挟みます。体温を下げすぎないように体温を定期的に測定しましょう。保冷剤を当てるときは必ずタオルに巻いて当てましょう。そのまま付けてしまうと低温やけどを起こす可能性がありますので注意しましょう。

動物病院に行くタイミングは?

 動物病院に聞くタイミングは発熱が分かったときです。ほとんどの病気では発熱の症状が見られる頃には他の症状が見られ、病状が進行したときに発熱の症状も見られます。そのため、動物病院を受診したときに発熱もあったと判明することが多いです。

愛犬が発熱したときはどんな治療を行うの?

 愛犬が発熱したとき動物病院ではどんな治療を行うのでしょうか。細菌感染により発熱が起こっている場合は抗生物質や抗炎症剤を投薬し細菌感染による症状を抑えます。ウイルス感染では動物病院に入院し今出ている症状に対して治療を行っていきます。熱中症ではまずは体温を下げていきます。首や太ももなどの血管が太い場所に保冷剤などを当てて体温を下げます。

自宅での体温測定の方法は?

 自宅で体温を測定するためには体温計を測定します。体温計は人用の体温計でも測定できます。体温は肛門測定します。しっぽを持って肛門に直接真っ直ぐに体温計を差し込みます。犬が驚き腰をおとすことがありますのでしっかり腰を抑えておきましょう。まっすぐ体温計を挿入し、やや下に傾けましょう。
 測定し終わるまでそのままの状態にしましょう。測定後は体温計の先の汚れを落とし、消毒をしておきましょう。

さいごに

 ここでは愛犬が発熱をしたときに考えられる原因や対処法、動物病院に行くタイミング、治療法などをご紹介しました。
 ほとんどの病気では発熱の症状が見られる頃には病状が進行していることが多いです。更に犬の体温は元々高く体温を測定しなければ発熱を知ることもできないために動物病院を受診したときにはすでに発熱していたということも、自宅で体温を測定したことがない飼い主さんも少なくありません。
 発熱の症状が見られる場合はその原因となる病気を突き止め治療を行っていくことが必要になります。そのため、発熱以外の症状が病気を突き止める大事な情報になります。犬が体調を崩すまでの流れなどを説明できるようにメモなどにまとめてから動物病院を受診すると病気の特定や治療開始までの時間が短く済むことがあります。
 病気の早期発見のためにも自宅で体温を測定することも重要です。一度試しに愛犬の体温を測定してみてはいかがでしょうか。

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