愛犬の咳が止まらない!原因や対処法とは?

秋や冬など空気が乾燥し始める時期に多く見られるのが咳や鼻水などの風邪です。特に乾燥が激しくなると咳が止まらなくなり、夜も激しく咳き込み眠れないこともあります。
咳が止まらなくなると睡眠不足で元気や食欲が落ちてしまうこともあり、できれば早く治したいですよね。
ここでは、愛犬の咳が止まらない時に考えられる原因や対処法、動物病院へ行くタイミングや治療方法についてご紹介します。

愛犬の咳が止まらないときに考えられる原因とは?

 愛犬の咳が止まらないとき、考えられる原因は、肺炎、気管支炎などの「呼吸器疾患」、「誤嚥性肺炎」、「心疾患」、「生活環境」などです。
気管や気管支に炎症を起こしている場合や肺炎などでは咳が止まらなくなります。咳が止まらず吐いてしまうこともあり、他にも食欲不振、呼吸困難、運動を嫌がる、症状が進行すると意識を失うこともあります。気管支炎の原因はウイルスや細菌による感染症、フィラリア症、異物の誤飲、肥満などが考えられます。気管支炎の治療法として気管支炎を起こしている原因となる基礎疾患を治療し、現在出ている症状を軽減させるために酸素吸入や気管支拡張剤などの投薬なども行います。異物や肥満などを改善するために生活環境の改善も行います。肺炎の原因はジステンパーやケンネルコフなどのウイルス感染や細菌感染、フィラリア症、誤嚥などが考えられます。肺炎の治療法として、肺炎を起こす原因となる基礎疾患の治療を行い、現在出ている症状を改善するために酸素吸入、ネブライザー、鎮咳剤や気管支拡張剤を投薬します。更に肺への負担を軽減させるために行動を制限し安静に休ませるための環境を作ります。
誤嚥により肺炎を引き起こし咳が止まらなくなることもあります。誤嚥では子犬や老犬などに強制給餌などを行ったり、飲み込むことが上手にできずに、本来は食道に流れるべきものが誤って気管に入ることで炎症を起こし引き起こされます。誤嚥性肺炎は元々体力もあまりない犬に引き起こされることが多いため、そのまま命を落としてしまうことも少なくない怖い病気です。強制給餌などを行い際は犬の様子を見ながら注意して行う必要があります。
心疾患でも咳が止まらなくなることがあります。心疾患では咳以外にも呼吸困難、チアノーゼ、運動を嫌がる、腹水、胸水、意識を失うなどの症状が見られます。新疾患の原因として、生まれつき心臓に異常がある、老化、遺伝、フィラリア症などが考えられます。心疾患は「僧帽弁閉鎖不全症」、「拡張型心筋症」、「フィラリア症」など症状により治療法が異なります。僧帽弁閉鎖不全症は現在出ている症状を改善するための対症療法と、進行を抑えるために血管拡張剤などを投与します。他にも食事療法を行い運動不足による肥満にならないようにコントロールします。拡張型心筋症では利尿剤、強心剤、血管拡張剤などを投薬し、現在の症状を抑えます。フィラリア症では駆虫薬とステロイド剤を投与し血管や心臓内にいるフィラリアを駆虫します。駆虫薬はフィラリアの子虫には効果がありますが、成虫には弱らせる程度の効果しか出ません。フィラリアの成虫が弱った際に心臓の弁などに引っかかり急死してしまうこともあるため治療の経過には十分注意します。フィラリア症は心疾患の中で予防ができる唯一の病気です。毎年検査を行い、駆虫しましょう。
生活環境が問題で咳が止まらなくなることもあります。飼い主の喫煙や不衛生な環境などで過ごしていると咳などの症状が見られることがあります。特に喫煙は人だけでなく犬にも影響があります。初めは咳やくしゃみなどの症状から、気管支炎や喘息を起こすこともあります。さらに発がん率も他の犬より高くなります。
犬を飼育する際は犬の寝床や毛布、カーペットなどはこまめに掃除を行い清潔にし、空気の入れ替えなどを行い、生活環境を清潔に保つように心がけましょう。喫煙も犬の前では絶対にせず、喫煙所などを利用するようにするだけでも病気の発症率も格段に下がります。

愛犬の咳が止まらないときの対処法は?

 愛犬の咳が止まらないときの自宅でできる対処法は「室内を加湿する」こと、「鎮咳剤を投薬する」、「温かい水を飲ませる」などです。
 まずは室内を加湿しましょう。空気が乾燥すると咳が出やすくなります。更に室温を少し上げることで咳が出にくくなることもありますので、暑くしすぎてしまうと逆効果になりますので、犬の部屋の寝床に毛布を一枚入れる、室温を1度上げるなどの対処法が有効です。
 どうしても咳が治まらない場合は鎮咳剤を投薬しましょう。これは動物病院で処方してもらわないといけませんので、動物病院で予め相談しておくといいでしょう。
 冷たい水では逆に咳を引き起こしやすいため、人肌程度に温めた水を飲ませてあげましょう。飲ませると言っても咳をしている状態で無理やり飲ませると誤嚥をしてしまう可能性がありますので、あくまでも自分で飲んでもらいましょう。咳が落ち着いたときにスポイトなどで少量ずつ飲ませてもいいかもしれませんね。

動物病院に行くタイミングは?

 動物病院に行くタイミングは、1日に何度も咳をするときに受診しましょう。症状が咳だけであれば2,3日で犬自身の力で直してしまうこともあります。しかし、夜に症状が悪化する咳もあり、呼吸困難を引き起こす場合もあります。夜であればほとんどの動物病院が診察を行っていないため、すぐに診察してもらうことも難しいです。
そのため動物病院を受診するタイミングは咳をしだしたらなるべく早くのほうがいいでしょう。

愛犬の咳が止まらないときはどんな治療を行うの?

 愛犬の咳が止まらないとき、動物病院ではどんな治療を行うのでしょうか。まずは動物病院で咳の原因を調べます。原因を調べている間にも咳が止まらず呼吸困難を引き起こすこともありますので、ネブライザーや投薬、必要に応じて酸素吸入を行います。
基本的には咳の原因となる病気の治療を行いながら今出ている症状に対して治療を行っていきます。

さいごに

 ここでは、愛犬の咳が止まらない時に考えられる原因や対処法、動物病院へ行くタイミングや治療方法についてご紹介しました。
 咳やくしゃみなどの症状は一見軽い風邪かなと思いがちですが、呼吸器疾患、心疾患の初期症状の可能性もあります。さらに、日中は軽く咳をする程度だったのに夜になり悪化するというケースもあります。
愛犬の咳が気になりだしたら迷わずに動物病院を受診しましょう。原因を突き止め早く治療を行うことで愛犬の寿命を伸ばすこともできます。

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